ハンドメイドを副業に!趣味でなく副業を志すからには、活動を続けていけるだけの利益を上げる必要があります。利益を上げるには作品を”作るのにいくらかかるのか(原価)”を把握しなくてはなりません。
今回は、実際に販売しているひのひの雑貨の作品「和紙と光のレターセット」を例に原価計算し、利益について考えていきます。
原価計算とは
原価計算とは、作品を作るのにかかる費用(原価)を計算することです。原価を知ることで、販売価格を決める時の判断材料にできます。しっかりと原価を把握して利益の上がる価格設定や販売方法を検討していきます。
普段は会社員として自社製品の原価計算を目にします。原材料費に人件費、経費、販管費、利益・・と頭では理解していても、実際に自分のハンドメイド作品はまだ原価計算が出来ていません。今回は、実際に販売しているひのひの雑貨の作品「和紙と光のレターセット」(販売価格500円)の原価を計算していきます。
「原価」を大きく分けると、原材料費・人件費・経費に分けられます。
”和紙と光のレターセット”の場合はこんな感じです。
材料 | 和紙2種(新バフン紙Nきぬ、ゆげ )/上質紙/洋封筒/のり/包材 |
人件費 | ひのひの雑貨中の人の人件費 |
経費 | 工作器具やデザインソフトコスト、電気代、など |
経費については今回の原価計算から省き、材料費・人件費を計算して「和紙と光のレターセット」を作るのにいくらかかるのかを計算していきます。
材料費
まずは材料費です。主な材料が”紙”のレターセットは比較的安価な気がしますが、いくら掛かっているのでしょうか。すべてレターセット1点を作るのにいくらかかるかを計算します。
材料名 | 仕入れ単価 | 使用単価 |
新バフン紙N きぬ | 40円 | 40円 |
新バフン紙N ゆげ | 40円 | 10円 |
上質紙 | 5円 | 2円 |
洋封筒 | 40円 | 40円 |
のり | 110円 | 1円 |
その他包材 | 220円 | 22円 |
計 | 115円 |
改めて計算すると1点あたりの合計で材料費は115円かかることが分かりました。販売価格が500円であるため、売上比率は115円÷500円×100=23%です。素材にこだわり和紙を使用しているため主な材料が紙なのしては少し高くなっています。
人件費
次に人件費です。ひのひの雑貨はハンドメイドということで、私の作業時間を基に計算していきます。また、計算しやすいよう時給1000円で考えます。
・作成時間の計算
作品の規格は既に決まっているため、製作時間の中に手が止まることはありません。レターセット1枚作るのにかかる作業時間は現状40分ほど。ここから計算していきます。
1000(円/h)×60(h/min)×40(min)=667円
1点あたりの人件費は667円かかることが分かりました。販売価格が500円であるため、40分かかっていると赤字です。
原価計算と利益
材料費と人件費を合計すると115円+667円=782円の原価がかかっていることが分かりました。
販売価格が500円のため現状赤字です。。。
1点あたりの材料費を下げるか人件費を下げることで黒字化は可能です。
まずは価格が大きくかかっている人件費を下げる方向で考えると、、
材料費が115円かかるため、500円ー115円=385円以内に収められれば黒字化です。
逆算すると、、
385(円)÷1000(円/h)×60(h/min)=23min
23分以内に製作できれば利益がでます。
1度に複数製作したり、製作工程を見直して1点あたりの材料費を下げる必要がありそうです。
1度に複数作る・・・たくさん買ってもらえる様に作品のクオリティー向上、販売活動頑張ります!
まとめ
今回は実際に販売しているひのひの雑貨の作品「和紙と光のレターセット」を例に原価計算し、利益について考えました。現状は赤字ですが、いくつか買ってもらえる様になれば利益は出ていきそうです。まだまだハンドメイド活動は始まったばかり。今できることをひとつづつ頑張っていきます。
他のハンドメイド作家さんの原価ってどれくらいなのかなぁ。。
『身近な人との素敵な時間や思い出の共有体験を作る』の想いが1人でも多く伝わるように、販売活動も励みます!
今回はフツーの会社員が、ハンドメイドを副業とするにあたって用意したものを紹介しました。
ビジョン、商品、ブランド名、販売先、どれも思い入れを持って準備していきました。まだまだ足りない部分はあると思いますが、いつか多くの人に喜ばれることを楽しみながら一つ一つ進めていきます。
実は先日初めて商品を購入いただき、感謝と想いが伝わればと想いお礼の言葉と共に送付しました。
あたたかい時間でした。副業でハンドメイド作家を始めたから得られた経験です。
このブログでは「このままでいいのかな」「何かしなくちゃ」と感じている人に向けて、現在進行形で私の失敗や成功体験を共有します。アホだなぁとか、自分も一歩踏み出してみようとか、少しでも役に立てば嬉しいです。
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