生み出したハンドメイド作品は、手にとって喜んでもらいたいです。
手にとってもらうために、作品のクオリティーを上げたいと毎日感じています。
ただ、改めて考えると作品のクオリティーってどうやってあげればいいのでしょうか?
今回は「クオリティー」を整理して、より良い作品づくりに活かしたいと思います。
このブログでは現在進行系で進む、会社員がハンドメイド作家になる過程を共有します。
「クオリティー 」 ≠ 「品質」
ものづくりに没頭しているとだんだんと技術も向上します。
作品の丁寧さや精密さも上がっていきます。
品質の向上はとても大切なことです。
一方、大量生産により寸分の狂いもない製品が手に入る時代、
品質が良いことは当たり前になりました。
モノづくりをする上で品質の向上だけでは喜んでもらいにくい。
では、作品のクオリティーを上げるために何をすればいいのでしょうか?
改めて「クオリティー」について考えを整理してみます。
なんとなく「品質」という意味かなぁと理解していたクオリティー。
”quality”を調べると品質以外にも「資質」「特性」という意味で使われます。
例えば、
「プレゼンのクオリティーが高い」
「QOL(quality of life)を上げよう」
などです。
作品のクオリティーというと品質ばかりに目が行きがちですが、
品質はクオリティーの一部であって、他にもクオリティーを構成する要素はあります。
では品質向上以外にどんなものが、クオリティーを上げる要素とは?
品質以外のクオリティー
品質はクオリティーの一部であって、全てではありません。
クオリティーが高いと感じるときを思い出してみてください。
こんな感情に近いのではないでしょうか?
「思ったよりも洗練されてる」
クオリティーの高さを感じる時、私たちは無意識に過去の経験や知識から”これくらいかな”と期待値を設定しています。作品が経験の域、知識の域を超えたときに、クオリティーの高さを感じるのです。
つまりクオリティーを上げようと思えば、経験の域、知識の域を越えるモノづくりをすれば良いことになります。超え方の1つは品質の高さですが、特性でやコンセプトを洗練して超えてもいい。
要は「思ったよりも洗練されてる」と思ってもらえれば良いということになります。
「クオリティー」が整理されました。次は自分の作品のクオリティーを上げに行きます。
作品のクオリティーを上げる、その方向性
いよいよ作品のクオリティー向上を考えます。
今回クオリティーを上げたい作品はこちら。
【透かして読むメッセージカード】
光に透かすことで文字が浮き出るカードです。
まずは現状のクオリティーを整理しします。
【品質】
素材は上質紙、封筒はクラフト紙
【特性】
一見すると白紙のカード。光に透かすことで文字が読める。
【コンセプト】
透かすメッセージカード。木漏れ日のような柔らかい文字が浮き出る。読み方を受け手に探してもらったり、贈り手が伝えることでコミュニケーションが生まれ、贈った人と過ごす時間が共有される。
【利用場面】
プレゼントと一緒に。お礼の手紙に。遊び道具に。
価格は500円(送料別)です。
まずは品質。手にとってもらうことを考えたら上質紙(色画用紙)よりも、手触りの良いもの。コンセプトから考えると温もりを感じる素材がより良い気がします。
次に特性。特性は白紙であったり、透かして読む点は現状でもメッセージカードの経験域や知識域を超えられている気がします。この特性をより分かりやすく伝えることでクオリティーの高さが伝わりそうです。
最後にコンセプトと利用場面。利用場面を考えると封筒に真っ白な紙が一枚だけ入っていても、戸惑う人が出てきます。白紙のまま、入れ間違えていると思われるかもしれませんし、台紙だけ入っていると思われるかもしれません。白紙のメッセージカードを、一度読もうとしてもらう導線設計が必要です。
このあたりを整理して商品のクオリティーを上げていきたいと思います。
方向性は固まりました。また具体的に商品設計が決まったら報告します。
まとめ
今回は作品のクオリティーを上げる方向性と考え方というテーマでお話ししました。
商品のクオリティーは活動の全ての根幹です。クオリティーが低いものはいくら宣伝しても手にとってもらえません。まずは製作活動を深め、いい商品を作っていきます。
このブログでは「このままでいいのかな」「何かしなくちゃ」と感じている人に向けて、現在進行形で私の失敗や成功体験を共有します。アホだなぁとか、自分も一歩踏み出してみようとか、何か感じていただいたり、少しでも役に立てば嬉しいです。
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